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伯爵と妖精、オリジナルなど。コメント等ありましたらお気軽にどうぞv 対象年齢はなんとなく中学生以上となっております(´v`*)
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続、というか、こちらが本来書こうと思っていたお話です^^
前回上げたものは、時間がなくてさわりしか書けませんでした……(えへ)
ずっと書く書く言っていた、エドガーがちびにゃんこに距離を置かれる原因になったお話です。といっても、いろいろと矛盾がありますので、これはこれとして楽しんでいただくのがいいかな、と思います><
とか言いつつ猫部屋閉鎖してしまったので、今現在は作品が見れないのですが(爆
また時間見つけて、とりあえず管理人の作品だけサイトの方にアップしたいと思います。変なタイミングで変なのアップしてすみません…!

ひとつの記事にしては長めの、ちびにゃんことエドガーのお話です^^


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猫部屋をたたまなくてはーと言っているにも関わらずちびにゃんこ話を投下します。
邸に拾われてきた初期のお話。もう少し意思疎通がちぐはぐしてる感じでも楽しそうですが、そこはエドガーマジックと言うことで^^



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40万ヒットありがとうございました、ということで、というわけでもないのですが(何)、お蔵入りになったぴんく小説の冒頭部分をさらしてみようと思います。
思春期にゃんこ設定ですが、特ににゃんこにゃんこしているわけではないです。

ぴんくなので、ご注意ください!
でも期待しすぎても駄目なお話です^v^


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*ちびにゃんこが大きくなった思春期にゃんこの発情期(まだ途中)です。
なかなか進まないし、キリが良いところで終わってるしで、とりあえず載せておこうかなあと。
管理人が頑張って続きを書けるように、励ましてくださ(爆)



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「…エドガー」
弱々しい声で呼ばれて、エドガーは顔を上げた。見ると、大きな扉の影から部屋の中を伺うように、リディアがおずおずと入ってくる。
真っ赤な顔に、潤んだ瞳。落ち着きなく揺れる尻尾を確認するまでもなく、またその時期がやってきたのだと悟ったエドガーは、広げていた書類を手早くまとめて、リディアをエドガーの自室へと促した。
ソファに並んで座ると、リディアはすり寄るようにして身体を寄せてくる。真っ赤な顔をして、熱の籠もった息を苦しげに吐き出すリディアの身体に腕を回し、そっと肩を撫でる。
「つらい?」
「ん…どんどん、苦しく、なってきて」
エドガー、と、いつもよりも甘えた口調で、縋るように名前を呼ばれると、エドガーまでリディアいわくの「もぞもぞする」状態になってしまいそうだ。
どうすれば楽になるのと聞いて来るリディアは、どんどんエドガーに密着してきている。リディアは何も知らないというのに、彼女の身体は、どうすれば楽になるのかを、よく知っているようだと、エドガーも抱き寄せる腕に力を入れた。
エドガーの腕にくるまれるような体勢に自分から身体をずらすリディアは、彼の首筋に額を押しつけるようにしてくる。体温の低いエドガーにくっついていると、少しは気持ちよく思えるのだろうか。
「病気じゃない、のよね?」
「病気じゃないよ、本当だ。だからそんな顔をしないで、リディア。大丈夫だから」
「でも、どんどんひどくなってきてるのよ? もぞもぞするし、ざわざわするし、落ち着かないし。ねえ、どうしよう、頭がおかしくなっちゃいそう…」
リディア、と宥めるように囁いて、エドガーはいつもよりも体温の高い額に口づける。
音を立てて離し、瞼と頬にも同じように口づけた。
苦しそうなリディアの顔を見るのはエドガーもつらい。けれど彼女を、彼女の身体を楽にするための行為に踏み切るには、エドガーの方にもまだ躊躇いがあった。
身体が発情期の状態になっているリディアが、具体的にどういう感覚でいるのかはエドガーにはわからない。中途半端に触れては逆効果になるかもしれないと思う。
けれどだからといって、恋も愛もまだよくわかっていないリディアと肉体関係を持っていいとも思えなかった。
「エドガー…」
「…大丈夫だよ」
小さくすすり泣くような声を上げるリディアに、エドガーも苦しそうに顔を歪めながら、そう囁くことしかできない。
耳がぴくりと、時折はねるように動く。敏感すぎてささやかな刺激でも痛いのだろうか、触れると嫌がるそこを慎重に避けて、エドガーはゆっくりとリディアの髪を梳く。
自分の胸に抱え込むように抱きしめて、あやすように撫でる。小さな頃はこうすれば、どれだけぐずっていてもそのうちに安心したように眠りについたのに、今のリディアは、髪を撫でるだけでは落ち着くことはできないようだった。
「…よく、わからないの」
「何が?」
「エドガーに触られると、本当は、もっと落ち着かない気持ちになっちゃうの」
「うん」
言いながら、リディアはエドガーのシャツを掴んで離さない。リディアが離れないから、エドガーも彼女を撫でる手を止めない。
「それなのに……エドガーの傍にいたくなっちゃうの」
どうしてなのかしら、と小さく呟きながら、少し浅い呼吸で息を吐き出す。その熱い吐息がエドガーの胸にかかり、彼は小さく息をのんだ。
愛も恋も、知らないリディア。
けれど彼女は、エドガーのことが好きだ。
それはきっと単なる思慕の念だけではなく、どんなに幼い形でも、女が男に抱く感情だと、エドガーは気付いている。
ただ肝心のリディアは、自分の中のその気持ちに気付いてはいない。
キャラメル色の、柔らかな髪を指に絡めながら、エドガーは少しずつ、もう楽にしてあげてもいいのではないかと思い始めていた。
最初は怖がらせてしまうかもしれないけれど、いつまでもこんな風に苦しい思いをさせているよりは、その方がいいのではないだろうか。
自覚はなくても、リディアはエドガーのことが好きなのだから。
一方的な愛情を押しつける行為にはならないはず、だ。
腕の中にすっぽりと収まってしまう、熱い身体をぎゅうっと抱きしめる。急に強くなった腕の力に驚いたように、リディアが顔を上げた。
潤んだ瞳を間近で覗き込み、唇の脇にキスをする。
「…エドガー?」
「リディア、目を閉じて」
不思議そうに目を瞬かせながらも、彼女はエドガーの目の前で素直に目を閉じた。無垢で、男女の関わりなど何も知らないリディア。
彼女に触れるには、エドガーにもそれなりの勇気がいった。今までの清い関係に邪さが混じるその変化に、彼女は付いてこれるだろうか。
そっと唇に口づける。
今までにも戯れで何度か口づけたことのあるそこを、やんわりと覆い、こすりつけるようにしてなぞる。少し肩を強張らせながらもじっとしていたリディアだが、啄むように何度も唇を柔らかくはむと、眉根を寄せて我慢できなくなったように小さく声を上げた。
首を振って逃れようとするのを、頬を挟んだ両手で優しく制する。舌で丹念に唇をなぞると、リディアは艶めいた息を吐き出して、腕を突っ張ってエドガーの胸を押した。
「な、何す…」
「どんな感じだった?」
身体を離そうとするリディアを押しとどめて、エドガーは真面目な顔でそんなことを言う。顔を真っ赤にさせながら不思議そうな顔をするリディアに、エドガーは重ねて聞いた。
「気持ち悪かった? それとも、良かった?」
「き、気持ち悪く、なんて……」
「じゃあ、良かった?」
リディアは首まで真っ赤にさせて、固まってしまった。エドガーは苦笑して、髪に指を差し込んで地肌をくすぐる。
「リディア。本当はね、僕は君を楽にさせてあげる方法を知っているんだ」
「え……」
「でも、今のが気持ち悪かったなら、まだ教えてあげられる時期じゃないんだと思う」
どうする? と囁くと、赤い顔をしたリディアは何度か瞬きをして、そっと目を伏せた。小さな手が口元を彷徨い、そっと触れるのがエドガーの角度からでも見える。感触を思い出すかのように自分の唇に触れているリディアは、一拍おいて、いっそう頬を赤く染めた。
「あの、エド、ガー」
「うん?」
「……楽、に。させて?」
エドガーは目を細めて、リディアの頬を撫で上げる。びくりと肩を揺らしたリディアの顎を持ち上げて、また優しく唇を啄んだ。
瞼を伏せて、リディアが少しずつ力を抜いていく、その様子を愛しく見守りながら、エドガーはそっとリディアを抱き上げて、寝室への扉を開けた。



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このまま裏に突入する予定だったのです(あきらめモード)
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