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伯爵と妖精、オリジナルなど。コメント等ありましたらお気軽にどうぞv 対象年齢はなんとなく中学生以上となっております(´v`*)
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叶わない願いごと五題

03.魔法が使えたらいいのに。
---オリジナル(花守)/ロウ+レイカ+シズク+空木

拍手ログです。
他愛のない現実逃避。


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叶わない願いごと五題

01.白いツバサが欲しい。
---オリジナル(楽園)/ファノン+フィリア


拍手ログです。
ファノンはヤティーナとかレイシウスとかと同世代(?)なんです。



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落書き帳50000ヒットのキリリクです(遅くなってすみません…!)
リクは、伯妖パロの幼馴染みエドリディで、両思いになった後です。
個人誌「...everlasting fairy tales.」を持っていらっしゃる方は、そこに収録されている書き下ろし作品の続きになりますので、併せてお楽しみ頂ければなと思います。
↓だけでも読める代物ですので、安心してお読みください…!(なんか変な言い方)
リクをくださった方、どうもありがとうございました! ひとまずこちらにアップしておきますが、気力ができたら本館(?)の方にきちんとアップしたいと思います(><)



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伯爵と妖精パロ えせ兄妹

ずっとエドガー視点だったので、ちょっとリディア視点を書いてみました。この子いったい何歳なんだろう…(え) 原作どおりだとエドガーが13歳として、10歳くらいになるはずですが、明らかに幼いですよね…!(爆
そしてまたもやニコを忘れていました。もうこのシリーズではこのまま空気にしてやろうかな…(ひどい


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 深夜。自室でカタカタとパソコンのキーを打ちながら、エドガーは頻繁に漏れ出したあくびをまたかみ殺した。
 教師の仕事は、エドガーにとっては大して苦にはならない。資料を作るのも授業の準備をするのも、真面目に取り組めばそこまで時間を取られずに終わらせてしまえるのだから、一般企業に勤めるよりもかなり楽な思いをしていると思う。
 ではなぜ今日はこんなに遅くまで、眠い目をこすりながら仕事をしているのか。
 その原因を思いながら、エドガーはさっさと終わらせてしまおうと、パソコン画面を見る眼差しに気合いを入れた。
 早く終わらせて、早く寝室に行きたい。
 そうして、そこで眠る愛しい婚約者の隣に滑り込み、明日は一緒に朝を迎えるのだ。

 高校教師のエドガーと、その教え子であるリディアは婚約者同士である。学校でも学園長以外はこの関係を知らないという状態で、なぜリディアがエドガーの家に泊まりに来ているかというと話は簡単で、リディアの家が改修工事をすることになったということなのだ。
 改修工事が終わるまでは少なくとも台所と風呂とトイレが使えなくなるらしい。一、二週間もあれば終わるため、その間カールトン教授は外国へ出張へ行き、リディアはエドガーの家で過ごすことになったのである。
 もちろんリディアは渋ったし、エドガーも驚いた。意外なことに、この計画に一番乗り気だったのはカールトン教授だったのである。
 エドガーのことを多少は信用する気になったということもあるのだろうが、一番の理由は娘のことを思ってのことだろう。
 ただでさえひとりで何とかしてしまおうとするところのあるリディアだ。改修工事中の家にひとりにしておいたら、多少じゃない不便まで我慢して過ごしかねない。
 その点、エドガーに預けておけば日々の生活に困ることはないということだ。
 まあ、かといって、カールトン教授にしたって、全面的にこの提案に賛成だったというわけではないだろうけれど。
 カタンと最後のエンターキーを押して、ほっと息をついた。うんと伸びをして、凝った筋肉を解しながら寝室へと向かう。
 リディアとやらしいことがしたいなあと、眠い頭で身も蓋もないことを思いながらも、きっともう眠ってしまっているだろうリディアを気遣って、音を立てないように扉を開けた。
 てっきり部屋の中は暗くなっているんだろうと思っていたのに、明かりはついたままになっていた。
 それを見てエドガーは、お休みを言う前にかわした会話を思い出し、まさかまだ起きてるんじゃ、と少し慌ててしまった。
 仕事をするよりもリディアに構うことを優先したためにこんな深夜までパソコンと向き合うはめになったのだが、それはエドガーの自業自得というものだ。なのにリディアは妙な責任を感じてしまったらしく、エドガーの仕事が終わるまで待っていると言い出した。
 その申し出はとても嬉しかったけれど、受けるわけにはいかなかったから、エドガーはにっこり笑って
 ―――僕が行くまでに寝てなかったら、遠慮なく襲うよ?
 と言ったら、台詞を遮る勢いで「お休みなさい!」と言われた。予想通りの反応だけれど、贅沢なことに少し寂しくも思ってしまった。
 肌を重ねるのは何も初めてのことではないのに、リディアは本当に、いつになっても初々しい。
 そろり、と、彼女の顔が見える一まで回り込むと、目蓋は下ろされ、健やかな寝息が聞こえてきてほっとした。
 眠っているのにどうして電気がついているのか、理由を考えれば明白で、リディアがエドガーのためにつけっぱなしにしておいてくれたんだと思えば、自然に頬が緩んだ。
 ほんの少しだけ光量が落とされた電気に照らされて、キングサイズのベッドにリディアが横たわっている。寝転がれるスペースはいっぱいあるのに、律儀にも半分から向こう側にははみ出さないように、身体を丸めて眠っているのがリディアらしい。
 可愛らしい寝顔を眺めながら寝間着に着替え、スプリングがよくきいたベッドにゆっくりと体重をかける。
 柔らかな丸みを帯びた頬にかかったキャラメル色の髪を払うと、くすぐったいのか、リディアは小さな吐息を漏らす。あどけない寝顔に微笑ましさを感じると同時に、しどけない寝姿を見て身体の中心が疼いてくる。
まさか寝込みを襲うわけにはいかないと苦笑して、そっとリディアの横に潜り込んだ。
 ベッドの端の方を向いて眠るリディアはエドガーに背を向けている。その小さな背中を自分の身体で包み込むようにして、エドガーは当たり前のようにリディアの身体に腕を回す。
 女性の身体は柔らかい。リディアの場合はまだまだ発達途中だから、これからもっと柔らかく、心地よい感触になっていくんだろうと思うと、胸が踊る心地がする。
 とても眠かったけれど、抱きしめたリディアが、エドガーの腕の中で居心地のいい場所を探すようにして身動ぐのを感じて、ついつい彼女に構いたい欲求が湧いてきてしまった。
 といっても、無理矢理起こしてどうこうするつもりはないし、寝込みを襲って一方的に欲望を吐き出すつもりももちろんない。
 ただエドガーはリディアの感触をもっとよく確かめようと、そろそろと細い身体の線に沿わせて手のひらを動かし始めた。縦に一列に並んでいるボタンの感触を感じながら、上へと上っていくと、弾力のある柔らかな膨らみに手が届く。
 手のひらで包み込んでしまえるそれをやんわりと撫で、微かに感じる抵抗力を楽しみながら、気持ちいいなあと暢気なことを考える。
 するりと指を膨らみの間から鎖骨へと這わせるように動かして、おや、と思う。しばし考えた後で、まあ今更だよねと開き直り、胸元のボタンを二つ外して、そこから直にリディアに触れた。
 そこでエドガーは、嬉しいような悲しいような、なんとも言えない複雑な気分になってしまった。
「………なんで下着を着けないのかな」
 眠ってしまえば決して襲われることはないとでも思っているのだろうか。いや、リディアのことだから、そう思っている可能性はとても高いのだけれど。
 これ以上触れていたら我慢ができなくなることはわかりきっていたので、そっと手を離して、また緩く彼女の身体に巻き付けた。
 うずき出した身体をしいて意識しないようにして、目蓋を下ろし、じわじわと広がっていく眠気の方に意識を集中させることにする。
 視界を闇が覆ったことで、リディアから香るカモミールが強く感じる。それにささやきかけるように、エドガーはリディア、と唇だけで名前を呼んだ。

 ―――今夜これだけ我慢したのだから、明日の朝は、覚悟しておくんだよ?


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ひっさびさに更新しましたこんにちは!
いろいろと書きかけては消して書きかけては消して…というのを繰り返していたのですが、やっと一つ形にすることができましたよー(ふはー
教師と生徒っぽさがあまり出ていない話ですが、それはそれ、何かセクハラしちゃってる相変わらずなエドガーをお楽しみ頂ければ幸いです…!(いいのかそれで
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