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「真実の閃光」→「Dear Full of Fire」となったわけですが、こちらではそのまま「真実の閃光」で^^
これ以降あんまり書くこともないでしょうが><
ブログ掲載時に入れ損ねて、本にする時にも入れ損ねた切れっ端です。とくに内容はないのですが(…)
エドガーの記憶が戻った直後の夜、です。リハビリかねて投稿ですー(´ワ`)





浴室で汚れを落としながら、自分の身体がどうなっているかを確認する。
脇腹に治りかけの傷が増えている以外は、記憶の中と大差ないように思う。肉がついた様子も、やせ細った感じもしない。
滴を拭き取り、ガウンを羽織って、なんとなく肩を回してみる。ぴりりと傷が引きつるのを感じながら、1ヶ月で身体が変わるわけないか、と落ち着いた。
エドガー自身の身体だけじゃなく、邸の雰囲気も、使用人たちも、彼が見知っているものと大きな違いはない。
記憶を失っていたなんて、人から指摘されなければきっと気づかなかっただろう。
「……リディアは大丈夫かな」
けれどただひとつ、どうしたんだろうと思うほど不安定になっているものがある。
エドガーが記憶を取り戻したと知った途端に大泣きしたリディアは、エドガーが少しでも離れるのを嫌がる素振りをする。
心細そうな顔をして、彼の上着を掴んだ手をなかなか離せない。
一緒にお風呂に入る? と聞いたら真っ赤になって離れていったのはとてもリディアらしい行動だけれど、なんでもないときに不安がってくっついてくるなんて、どれだけ寂しい思いをさせたのだろう。
弱々しい姿が痛ましくて、調子に乗る気にもなれない。ひたすら優しくしなくては、と思うけれど、どれほどのスキンシップを許してくれるだろう。
寝室に行くと、ソファにちょこんとリディアが座っていた。
エドガーの姿を認めるとほっとしたように相好を崩し、彼を迎えるように立ち上がる。
思わず大股で歩き、リディアの傍に身を寄せた。
「ごめんね、待たせたかな」
「ううん。あの、傷は大丈夫?」
当たり前のように肩を抱くと、当たり前のように身を寄せてくる。
ぴったりとくっついたままソファに腰掛けると、ケリーとレイヴンがタイミングを計ったように紅茶を運んできた。
湯気が立っている紅茶にブランデーを垂らし、一礼すると静かに出て行く。
「平気だよ。もうほとんどふさがってる」
「そう、よかった……」
柔らかな髪の毛を弄ると、まだ少し湿っていた。水気を飛ばすように指で梳くと、ふわりといい香りが漂ってくる。
「今日のお湯は、ローズオイル?」
「薔薇だけだときついからって、ケリーがブレンドしてくれたの。なんだったかしら、ラベンダーと……」
お湯に浸かって、紅茶を飲んで、落ち着いたのだろうか。リディアの穏やかな様子に、エドガーは密かにほっとする。
肩に掛かる体重が重くなった。顔を覗き込むと、軽く目を瞑ってしまっている。
エドガーはリディアの手から空になったカップをとり、ベッドに行こう、と促した。とろんとした目で、リディアは眠たそうに応じる。
あどけない、可愛らしい様子に頬が緩む。リディアが立ち上がる前に、エドガーは彼女を横抱きにして抱き上げた。
「えっ……エドガー」
「寝ぼけて転ぶといけないから」
そんなこと……と、もごもご呟いていたけれど、リディアは大した抵抗もせずにエドガーの首に腕を回した。
ことんと頭を方に預けてくる仕種は本当に眠そうで、疲れてるな、と胸が痛む。
あれだけ泣けば、無理もないことだと思うけれど。
ふかふかのベッドにそっと下ろすと、細い身体が静かに沈んでいく。
そのまま眠ってしまいそうなリディアの頬を撫で、髪を梳いて、おやすみと囁く代わりに額にキスを落とした。
疲れてるなら、一緒に眠らない方がいいだろうな、と、少し残念に思いながら考える。
静かな呼吸を繰り返すリディアを眺めてから、彼女をゆっくり眠らせるために、別の部屋へ行こうとした。
「………エドガー?」
踵を返そうとしたところを呼ばれて、振り向く。
眠そうな目を瞬かせていたリディアは、エドガーがどこかへ行こうとしていたと気づくと、一気に不安そうな顔になった。
「どこに行くの?」
身を起こして切羽詰まった声を出すリディアに驚き、手を伸ばして抱きしめる。
エドガーの体重で沈んだベッドの揺れが収まるまでぎゅっとリディアを抱きしめ、優しく優しく髪を梳いた。
「……寒いかなと思って。毛布を取ってこようとしただけだよ」
「いらないわ」
小さな手のひらの感触を背中に感じる。うん、と呟いて、エドガーはリディアを抱いたまま上掛けの下に潜り込んだ。
普段なら苦しがって、恥ずかしがって離れようとするくらい、強く腕に力を込める。
エドガーの胸に顔を埋めたまま動かないリディアの腕の力が緩むまで、エドガーは細い身体を抱きしめていた。
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無題
お久しぶりです^^溝野です♪
覚えていらっしゃるだろうか><;;
小説ちょくちょく拝見してますww
今回もほのぼのぉ~な感じが素敵でしたwほのぼの大好きですキュンキュンw
小説が描けるって良いですね><羨ましい…
なんだかギューと抱きしめあってるエドリディが描きたくなりましたwこれからも楽しみにしています。
では、失礼しました!!
溝野 URL 2009/11/23(Mon)18:35:32 編集
Re:無題
溝野さんこんにちは! お久しぶりです^ワ^*
書きっぱなしみたいな感じの小説ばかりですが、覗いてくださって嬉しいです>< ほのぼのエドリディ書いてるとほのぼのできるのですよ……セルフセラピーです(笑)
私も溝野さん宅の学パロ制作経過を興味津々で見させていただいています(´ワ`*)漫画にされるのでしょうか? サイトにアップされるのかな、と、楽しみです…!
ではでは、コメントをありがとうございましたv
【2009/11/26 18:28】
真実の閃光のその後読みたいと思ってましたぁ!!(^ω^)め-ちゃ嬉しいです★
続き楽しみに待ってますね♪〃
ゆた 2009/11/24(Tue)01:11:42 編集
Re:
真実の閃光の、本当に切れっ端ですが、楽しんでいただけたなら良かったですv後日談は本にするに当たってけっこう書いてしまったのですが、書き損ねたシーンがまだあったような気がするので、それを思い出したらまた切れっ端として載せてみたいと思います><
コメントをありがとうございましたv
【2009/11/26 18:29】
無題
真実の閃光が本になるのをすっごく楽しみにしていました。うれしいです。
ところでエドガーは記憶を失っていた間のことは覚えていない、ということなら、その間にリディアといろいろあったことに対して自分自身とのこととしても理不尽な嫉妬をしそうですね。
リディアご愁傷さまです。
夢印 2009/11/24(Tue)10:44:50 編集
Re:無題
楽しみにしていてくださったとのお言葉、ありがとうございます…! 楽しんでいただけるといいな(*´ワ`*)
ところでエドガーの嫉妬、私も考えました(笑)ネタになるかなーとこねこねしてたらぴんくくしかならなかったので書いていないのですが、こう、自分がリディアに何をしたかを逐一リディアに報告させるっていうシチュとかいかがでs(殴
すいません(´ワ`)コメントをありがとうございましたv
【2009/11/26 18:35】
泣ける
「白い翼…」の終わりが、やや悲しさを帯びていただけに、解決してラブくなってる様子を見ると、きゅんとします。ありがとうございました!
通りすがり 2009/11/25(Wed)23:57:57 編集
(ノ_<。)
解決した後はほのぼのらぶらぶしてて欲しいですもんね…!
本編も、時間の最後ではきっとほのぼのと……しててくれないかな、と、願っています^q^
コメントをありがとうございましたv
【2009/11/26 18:36】
愛を感じるな~
読み終わって、温かい気持ちになりました・・そして自分にも睡魔が。抱きしめて眠るって結構疲れる愛情表現ですよね?横向き苦手な私だけ?エドとリディアの抱っこ場面って、普段が危機的状況てんこ盛りな分とっても癒されます!時々エドの気持ちで読んじゃっている私がいます。ちなみに腕枕は、翌朝首と肩がバキバキに凝ってしまい却下(笑)最後にしたのは5年以上前か~来年の新作本、楽しみに年越しします!
もじゃねこ 2009/11/27(Fri)06:08:56 編集
愛情てんこもり
温かい気持ちと、ついでに眠気を感じていただけて嬉しいです(笑)
エドガーさんのことだから、ぎゅうぎゅう堪能した後は、リディアの負担にならないように体勢を入れ替えてみたりしてるんじゃないかなとか…! どうかな、そこまで気は回らないかな(笑)
とりあえず抱きしめ合いながら眠るのは窮屈でしょうねえ、重そうだし(´ワ`*)↑のリディアはその重みに安心してる状態ですが、これを毎日やられたらちょっときついかも、と思いながら書きました(笑)
本もおかげさまで無事にできあがりました! 早く手元に届かないかなーと、うずうずしてます><v
コメントをありがとうございましたv
【2009/11/28 18:07】
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